[ti:大都会]
[ar:九州男]
[al:(R)「マルアール」]
[00:00.00]すがすがしいはずの朝も何故か妙に冷たくて
[00:07.17]窓枠にはまった見慣れた景色を眺める
[00:13.96]意味もなく鳴り響いた目覚ましを止めて
[00:20.48]重いリュックを担ぎ階段を降りる
[00:27.16]机の上には「頑張りなさい」と一言
[00:33.72]俺は小さく「行ってきます」と一言つぶやく
[00:41.51]決意と共に靴ひもを結び扉を開け
[00:46.84]夢や希望のまばゆい中へ俺は消えて行ったのさ
[00:53.34]
[00:55.23]「大都会」
[00:57.23]作詞∶九州男
[00:59.23]作曲∶九州男
[01:01.23]歌∶九州男
[01:06.23]
[01:08.23]車のクラクション、オーロラビジョンの画像、
[01:11.99]大勢の人ゴミの雑音の中
[01:15.45]大切に持ってきた灯が消えぬよう抱きしめていた
[01:21.70]ここは何もかも絡む糸
[01:24.58]きっと俺もここではただの人だから
[01:28.52]あの時に誓った灯が消えぬよう抱きしめていた
[01:34.45]目の前にある現実は連日冷たく俺をあしらってく
[01:40.96]でも綴られた鉛筆で元気づけてくれたのは実家からの手紙
[01:48.17]こんなはずじゃなかったのに
[01:50.93]しがみついてた理想の背中に
[01:54.17]薄暗い部屋にたたずむ一人
[01:57.83]ここは夢みた大都会の片隅
[02:02.00]たどり着いたこの世界に隠れた愛はないのかい?
[02:08.33]のけものにされてるくらい映る景色は愛想無い
[02:14.29]もう振り返っても戻れない
[02:20.53]ほんの少しのバイト代握りしめて何を見つめる大都会
[02:24.23]本当の俺はここにはいない
[02:27.16]
[02:29.37]PASMOを手にし いつもの通勤電車に駆け込み
[02:32.96]流れてく見慣れた景色の中
[02:36.08]窓に映った自分の顔を長い間眺めていた
[02:42.61]電車を降りて ホームへ
[02:44.52]人ごみの中目線を落として流れに身をまかせ歩く中
[02:49.19]ずっと抱きしめてた灯はもうすでに消えていた
[02:55.02]部屋中には散乱する缶ビールの空き缶 日々酔いつぶれてく
[03:01.56]ポストの中は封も開けられてない沢山の実家からの手紙
[03:08.83]何故ここにいるのかなんて もうどうでもよくなってた
[03:15.15]あの頃の俺が「思い出せ」と掴みかかってきた手を強く振りほどいた
[03:22.56]立ちつくしたどれくらい この先に何かあるのかい?
[03:28.73]望みも持たせないくらい映る景色は愛想無い
[03:35.30]もう振り返っても戻れない
[03:38.22]星ひとつとない夜空を見上げて何を想ってた大都会
[03:44.77]本当の俺はここにはいない
[03:47.63]ばからしい夢抱いた頃がまるで夢みたいさ
[03:54.23]あの扉を開いた瞬間に今手を伸ばした
[04:01.04]過ちの様なしがない日々 だけど人生は正解しかない道
[04:08.67]だからさよならするよ これが俺が選んだ正解さ
[04:14.33]前略、お久しぶりです。
[04:17.61]俺は元気です。
[04:21.71]返事しなくてごめん。
[04:23.92]あれから5年くらいたったよね。
[04:27.64]俺、軌道に乗り始めて順調です。
[04:32.37]だから何も心配しないで。
[04:35.74]健康には気をつけて。
[04:38.54]また手紙書きます。
[04:40.63]
[04:41.56]たどり着いたこの世界に本当に愛はないのかい?
[04:47.53]涙ににじんでる視界に映る景色は愛想無い
[04:53.64]もうふり出しには戻れない ゆっくり瞼を閉じて
[05:00.25]全てに告げるさよなら大都会
[05:03.59]本当の俺はどこにもいない
[05:06.84]
[05:34.89]すがすがしいはずの朝も何故か妙に冷たくて
[05:41.12]窓枠にはまった見慣れた景色を眺める
[05:47.77]意味もなく鳴り響いた目覚ましを止めて
[05:54.31]重いリュックを担ぎ階段を降りる
[06:00.99]机の上には「頑張りなさい」と一言
[06:07.54]俺は小さく「行ってきます」と一言つぶやく
[06:15.34]決意と共に靴ひもを結び扉を開け
[06:20.68]夢や希望のまばゆい中へ俺は消えて行ったのさ
[06:26.98]
[06:31.98]【 おわり 】