[ti:沈黙 (月まで響くような彼らの幻灯)]
[ar:藍坊主]
[al:ミズカネ]
[00:01.96]「沈黙 (月まで響くような彼らの幻灯)」
[00:04.96]作詞∶佐々木健太
[00:07.96]作曲∶佐々木健太
[00:10.96]歌∶藍坊主
[00:14.96]
[00:16.96]君のためなら、僕は死ねるよ。
[00:22.96]何千何百何十何回でも。
[00:29.03]だけど、本当に最後の、最後の一回は、
[00:35.35]ぼくがほんとに死ぬときだろう。
[00:41.58]何が嘘だろう、何が本当だろう、
[00:47.53]心はいつもここにあるっていうのに、
[00:53.65]空気に触れたら酸化してしまう、
[00:57.25]ワインのように、
[00:59.69]言葉は雨に濡れた鉄のよう。
[01:03.91]
[01:06.43]だから僕らは手を繋いでる、
[01:12.37]口づけをし、愛をかわし合うんだ。
[01:18.35]空気を越えて伝わる、嘘も本当もなく。
[01:24.51]僕らはなぜかそれを知っている。
[01:30.70]ジョンレノン、世界平和はどんな形だろう、
[01:42.74]柔らかくて暖かいマフィンのようかな、
[01:48.92]日曜の朝に響く、フライパンの音のようかな。
[01:54.73]ジョンレノン、世界平和はきっとこないよ、
[02:07.06]あなたを愛せば愛するほど、
[02:13.26]いよいよそんな気がしてくるんだ。
[02:17.70]
[02:22.32]平和に暮らすこと、大切な人たちと、
[02:28.55]それは見えない誰かを相手にしてるんじゃなくて、
[02:34.75]触れて泣いて笑って、抱くと暖かい、
[02:40.81]地球の裏側のことなんかじゃない。
[02:47.04]何度でも確かめよう、何度でも祈ろう、
[02:53.28]全世界が愛に包まれるように。
[02:59.28]だけど“無数”の人間を愛しながら、
[03:05.32]“ただ一人”を愛せるだろうか。
[03:11.83]ねえ神様、世界はあまりにも広くて、
[03:23.19]何十億の愛と、それを守る摩擦が、
[03:29.77]至る所で、煙を上げてる。
[03:35.80]ねえ神様、僕は大事にしようと思う、
[03:47.86]平等でも 公平でも ない特別な、
[03:54.23]ただ一人と抱き合えることを。
[04:00.63]僕らは神のように広大でもなく、
[04:06.38]宇宙のように果てしないわけでもない、
[04:12.89]それでも僕らは広大であろうとする、
[04:18.32]次々に溢れ出る可能性を抱えて。
[04:24.78]
[04:27.56]目を閉じて感じた、耳を澄まして感じた、
[04:33.47]愛する人よ、何度でも語ってほしい。
[04:39.12]夢のような未来を、あまりにももろい理想を、
[04:45.34]息が止まってしまいそうな現実で。
[04:51.25]激しく揺れている、沈黙が震える場所、
[05:01.49]決して酸化することの無い、あなたへの想い。
[05:14.45]
[05:20.45]【 おわり 】