1988年、蟻プロジェクト(ありぷろじぇくと)としてアルバム『幻想庭園』でインディーズデビュー。1992年、シングル『恋せよ乙女〜Love story of ZIPANG〜』で東芝EMIよりメジャーデビューすると共にALI PROJECTに改名。
東芝EMIとの契約は1995年には終了している(2006年には東芝EMIに所属していた時の音源をまとめたベストアルバムを発売)。その後のアニメ作品のタイアップ曲はその作品の音楽制作を担当する会社のレーベルより発表しており、作品は主にビクターエンタテインメントやMellow Headから発売されている。タイアップ無しのオリジナルアルバムの場合は徳間ジャパンコミュニケーションズなどから発売するなど、複数のレコード会社と契約を結んでいる。
アニメ作品への提供曲はオリジナルアルバムには収録せず、ベストアルバム形式で発売している。また近年は過去の発表曲をストリングスアレンジを施し収録したアルバムを発表している。
過去に廃盤になったCDを再発するため、自らのレコードレーベルであるZAZOU Recordsを設立。再発CDの他に、オリジナルのミニアルバムとライブアルバム、さらに宝野アリカ著書の歌詞集と童話集も販売している。なお、宝野アリカ著書をZAZOU Recordsで購入すると、購入特典として宝野アリカ直筆サインが記載される。
2007年後半にアルバム『Grand Finale』を発表。タイトルから活動休止するのではとの噂が立った。しかし2007年12月19日に行われた定期ライブ・月光ソワレで「活動休止をしようとも考えましたが、初心に戻り昔のように1つの歌に愛を注いで作るのでこれからもよろしくお願いします。」と、活動休止ではないことを明言した。なお、月光ソワレは2007年で一区切りを打つ。
楽曲には通常なら出すことすら難しいと思われるような高音部分も多いが、ライブでも安定した歌唱力をもっている。
米文学研究者でSF評論家の巽孝之による『プログレッシヴ・ロックの哲学』(平凡社、2002年、ISBN 978-4582831344)という本にてアルバム『幻想庭園』が紹介されており、ALI PROJECTの公式サイト上で宝野自身がALI PROJECTはプログレッシブ・ロックであることが証明されたと語っている[1]。
ゴシック・アンド・ロリータ風の曲が目立つ。ちなみに、宝野は高校生時代からのロリータ・ファッション愛好家であった。しかし、それとは全く無縁の爽やかな曲も多数存在する。また宝野はゴシック・アンド・ロリータブランド「少女貴族」を設立している。デビュー当時は、優しく爽やかな曲が多かったが、『コッペリアの柩』を機に段々とダークな雰囲気の曲が目立つようになる。宝野本人は『白の世界に黒があり、黒の世界に白がある』と語っており、「白アリ」「黒アリ」と呼んでいる。また、右翼的、軍歌的と評される作品群もある。但し、楽曲の捉え方は個々人によるものなので明確な分類はない。
楽曲毎に非常に独特な世界観(公式HPでは、「ダークなロック、官能ゴシック、妖しいロリータ、極上バラード、きらびやかでキュートポップスから大和ロック、現代音楽」、等と形容されている)を含ませており、ジャンルを大別するのが困難である。
ちなみに、オリコンスタイルのサイトでは関連アーティストがMALICE MIZERになっている。これは中世ヨーロッパをイメージしたクラシック音楽のメロディが酷似しているためと思われる。