二人組のフォークデュオ、グレープでデビュー。「精霊流し」のヒットにより全国にその名を知られるようになった。 ソロシンガーになってからも「雨やどり」、「関白宣言」、「北の国から〜遥かなる大地より〜」など数々のヒット曲・有名曲を生み出してきた。その叙情的で文学的な歌詩の世界は独自のものとして定評がある。
2009年現在、日本で最も多くのソロ・コンサートを行った歌手であり、その回数は實に3500回を越えている。
またトークの軽妙さはテレビ、ラジオでも、またコンサートのMCにおいてもさだの大きな魅力となっている。近年では小説家としても活動している。
國學院高等学校卒業、國學院大學法学部中退。趣味はゴルフ。
弟はさだ企画社長で、元サッカー選手でもある佐田繁理。妹は、歌手の佐田玲子。
息子は、2007年現在桐朋学園大学在学中のヴァイオリニスト佐田大陸。
長崎市で佐田家の長男として生まれる。父・雅人は第二次世界大戦終戦後、長崎出身の戦友とともに復員し、そのまま長崎に住み着いた。その後、戦友の妹・喜代子と結婚し、雅志・繁理・玲子の三人の子をもうけている。雅志の幼少時は、父・雅人は材木商を営み、自宅は庭に小山があるような豪邸だったという。
3歳よりヴァイオリンを習い始め、毎日学生音楽コンクール西部地区大会で入賞するなどの上達ぶりを見せる。一方、父の事業が失敗し、一家は豪邸を失い小さな長屋住まいとなる。
小学校卒業後、ヴァイオリン修行のため単身上京。以後、葛飾区や千葉県市川市で一人暮らしを続けることになる。中学生時代に加山雄三やサイモン&ガーファンクルに影響され、ギターを奏でながら歌を作るようになる。その一方東京藝術大学付属高校(途中で東京都立駒場高等学校芸術科(現東京都立芸術高等学校)に志望校を変更)の受験に失敗し、失意の中國學院高等学校に入学。以来ヴァイオリンへの熱意を失う。ただし創造性とでも言うべきユニークな才能は高等学校在学中にもいかんなく発揮され、数多くの武勇伝や逸話を残している。